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    J・Hair News Vol.29 / J・Hair’s EYE
大震災、経済危機乗り越え、新たな「安全・安心」の提供を 消費者ニーズを重視し、ガイドライン積極運用へ
  
 日本毛髪業協会が発足して十周年。5月18日の記念懇親会では、たくさんのご来賓の方々から当協会への熱き期待が寄せられ、会員一同、改めて新たな十年へ向けた着実な歩みを決意いたしました。この十年間は、苦節の連続でしたが、会員企業の連携と賛助会員および関係行政機関等のご支援・ご厚情なども背景に、大きな地歩をしるした十年でもあります。核心は「安全・安心の確保」と「業界の健全化」にあります。折から、欧州を震源とする世界経済の不透明感や東日本大震災の復興遅れ、消費増税やTPP(環太平洋経済連携協定)など、国論を二分する大問題などがいっせいに噴出しています。こういう状況にあるからこそ、当協会の自主基準である「ガイドライン」の重要性を再度確認し、遵守していくことが必要になっています。
  
◎苦節十年、「安全・安心」を提供
 活性化と健全化は車の両輪


  当協会が発足した十年前は、食品の安全性や製品の欠陥問題などを中心に、企業不祥事が相次ぎ、消費者の信頼感が大きく薄らいだ時代でした。すべての企業に「社会的責任」が問われ、特に消費生活の「安全・安心」の確保は重大な取組テーマとなりました。 
 当協会では、何よりも消費者の信頼確保が重要と考え、業界健全化へ向けた活動を推進しています。業界の活性化は消費者の信頼なしには成し得ない、業界の活性化と健全化は表裏一体であり、車の両輪であると位置付けています。
 これらの取組の核心が業界自主基準として提示した「毛髪業界の取引に関するガイドライン」でしょう。適正な取引を目指した自主ルールとして、この普及と遵守こそが重要です。消費者の信頼が得られ、業界の活性化につながる、そのような重要な内容を含むガイドラインとして行政機関をはじめ、各地消費生活センターや消費者団体からも評価を得ています。
 当協会の社会的責任は、このガイドラインの適正な運用と会員企業と連携しての普及啓発にあります。その点をしっかりと確認してまいりましょう。

  
◎複雑・多様化する消費者問題
 確かな方針で業務推進を


  昨年の大地震と原子力発電所の事故は、消費生活に深刻な影響を与え続けています。ヨーロッパでの金融・経済不安は、国家間への政治問題へと発展し、日本経済にも暗雲をもたらしています。一寸先の予測すら、明確ではないのが現状でしょう。
 それにともない消費者問題もいよいよ複雑・多様化する兆しを見せています。消費者庁は、消費者保護へ向けたいくつかの法案を国会に提出しています。その中には、これまで行政が対応できなかった消費者の財産被害を対象に、消費者庁が事業者を行政処分できることを盛り込んだ法律も含まれています。
 また、消費者契約などによって被った多数の消費者被害を回復するための集団訴訟に関する法案も今国会に提出される予定です。特定の消費者団体に損害賠償請求訴訟を担うことを認めるもので、日本では初めての訴訟制度導入となります。
 このように、消費者問題は政治・経済・社会のすべてにわたり関与し、ますます深く、その範囲も幅広くなりました。相次ぐ新しい制度の創出に伴い、すべての業界に適正な対応も求められるようになりました。

  
◎ガイドライン遵守へ
 新しい十年を新たなステージで


 大きな変化が消費生活に押し寄せ、迅速・適切な取組がすべての企業に期待されているのが現代の特徴です。この環境変化に十分対応できる事業展開が求められています。当業界にも同様です。
 日本毛髪業協会は発足十周年にあたり、今後の十年を見据えた活動の中心テーマとして、「ガイドラインの普及と遵守」を掲げています。業界の健全化が活性化につながることを改めて確認した措置です。
 当協会のガイドラインは、社会がどんなに不透明となっても、消費者の信頼確保こそ確かな道であることを基本に据えて提示されています。今後もいっそう、事業展開の道しるべとなり、遵守すべき指針として、会員企業の事業を支え、消費者の信頼を醸成させるものとなります。遵守の定着こそ、業界の光明となります。
 当協会発足十年の歴史は、様々な問題に直面しつつも、それを一つひとつていねいに、会員企業との連携で乗り切ってきた歴史でもあります。その足跡には、協会事業として多くの実績やたくさんの教訓がのこっています。
 その中でも、ガイドラインの策定と社会への提示、そして会員による遵守への努力は、重大な実績であると同時に貴重な教訓でもあります。今一度、ガイドラインの重要性を認識し、ためらうことなくその方向性を目指すことを確認し合いましょう。
 そして消費者の信頼を醸成する中で、積極的に業務を遂行し、新たなステージへと当業界を押し上げていくことを目指して参りましょう。

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