お話をお聞きしたのはアートネイチャー人事部人事グループ課長代理の黒崎健太さんです。スーツの襟にピンクリボンバッジが光る、とても爽やな方でした。
社員数2,427人(2016年3月末現在)健康管理はさぞ大変な仕事かと思いますが、黒崎さんは「会社の健康経営の根幹であり、最も重要なのは健康診断です」といいます。健診を受けたままにするのではなく、その結果を受けてのフォローを欠かさない。病気のリスクも話すようにして再検査も受信してもらう。社員の診断書を見て理解できるように、多岐にわたる病気の勉強も自主的にしているそうです。
アートネイチャーは2015年に、「AN健康宣言」を行いました。これは、従業員満足度を向上させるためには経営の中でも健康に重点を置くことが大切だとして実施されたもの。年度別に目標を設定していますが、現在は
- 生活習慣の改善
- メンタルヘルス対策の推進
- がんへの取り組み
- 禁煙対策の推進
- 女性の健康への取り組み
を目標にかかげ、ポスターを制作し、全社的に健康経営を推進しています。
注目したいのは、「3.がんへの取り組み」と「5.女性の健康への取り組み」です。がんへの取り組みとして、「がん対策推進企業アクション」賛同企業となっているほか、東京都の「スマート・ライフ・プロジェクト」に賛同、がん対策を推進しています。
また、女性の健康への取り組みでは、全社員のピンクリボンバッジ着用をはじめ、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さをより多くの方に伝える活動を実施しています。全社を挙げてピンクリボンアドバイザー資格の取得を推進し、資格試験の費用も会社で負担しています。この資格を一般企業で200人以上が取得しているのはアートネイチャーだけ。女性が半分を占める職場で、女性の罹患率が一番高い乳がんに詳しい社員がたくさんいることがどんなに心強いことか、日々感じている女性社員も多いことでしょう。女性社員だけでなく、抗がん剤治療の副作用でウィッグ(かつら)を求める女性客のためにもアドバイザー資格を取得する必要性があると考えているそうです。
「資格取得者がいるというポスターを店頭にも張り出しています」と黒崎さん。がん罹患者が店舗に立ち寄りやすい配慮もうかがえます。 |